外資系ホテルで清掃の仕事をしています。様々な人たちと出会います。 
 ある日,プールの女子更衣室で清掃をしていると小さな女の子が着替えていました。「私、小学三年生です。パパとママとこのホテルに泊まりにきたの。パパとプールに入って髪が濡れてドライヤーをかけています。いつもお掃除、綺麗にしてくれてありがとうございます。」と話しかけてくれました
 「こちらこそ、声を掛けて貰いありがとうございます。楽しんでいってね。」と返事をして仕事に戻りましたが、とても温かい気持ちになりました。思いやりのある親御さんに育てられている様子が目に浮かび、家庭教育の大切さがあらためて思われました。
 また、ある日はトイレの前に足元注意の看板を立て、清掃しているのですが、欧米諸国の方達の多くは、利用してよいかと尋ねてから入ってこられます。利用後はありがとう。そして時にはビューティフルとも。
 おおかたの日本の方達は、シャイなのか慎ましいのか出入りも無言。コミュニケーション能力の違いでしょうか。何か寂しい感じがします。
 帰国の途に着くお客様が「今度、私がここに来るまで貴女は、この綺麗なトイレを守ってください」と言ってくれました。私の仕事に敬意を表してくれていることが感じられ、嬉しい出来事でした。
 私自身、決してコミュニケーション能力が高いほうではありませんが、人を生かすも殺すも言葉次第と言われるように、人を生かす言葉が言えるように、心がけていきたいと思っています。
y,shi

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