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「吸う」男性は、もう少数派 喫煙率、5割切る JT調査で初めて 成人男性でたばこを吸う人の割合が今年5月現在、49.1%(前年比2.9ポイント減)であることが24日、日本たばこ産業(JT)の調査で分かった。1965年の調査開始以来初めて50%を下回った。女性を合わせた全体では、30.9%(同1.8ポイント減)で、7年連続で過去最低を更新した。 男性の喫煙率は66年の83.7%が過去最高。最近では91年の61.2%をピークに微減傾向。女性は14.0%(同0.7ポイント減)で、横ばいが続いている。(日経新聞平成14年(2002)10月25日朝刊より転載) 「暮しの手帖」300号記念特別号を手にした。創刊は1948年。編集者・花森安治の独創はすでにさまざまに語られている。広告を載せない雑誌を舞台にした商品テストもその一つである。特別号にはトースターのテストで焼いた4万3088枚のパンの写真が載っている。徹底した実証精神が「暮しの手帖」のバックボーンだ ▲創刊以来掲載されたエッセーや記事の一部も再録している。70年4月刊行の「2世紀5号」に載った「たばこをのみはじめた息子に与える手紙」を読む。「そろそろ、お前も煙草(たばこ)をのむ年ごろになったね」。出だしは柔らかい。だが、中身は厳しい。多くのデータによって肺がんとの関係など喫煙の健康被害を説く。今でいう受動喫煙の害にもふれる ▲日本たばこ産業は専売公社時代から喫煙率を調査している。これまでの最高は66年。成人男性の実に83.7%が喫煙者だった。たばこのテレビCMが記憶にある。女性が指にたばこをはさんでポーズをとる。「たばこは動くアクセサリー」とナレーション。子供心に「大人」を濃厚に感じた。 ▲今年5月に行った調査では成人男性の喫煙率は49.1%。初めて5割を割った。「日本たばこ史」に特筆すべき出来事かもしれない。喫煙者はついに少数派になった。喫煙が大人の証明だった時代は終わった ▲ただし、こと若い女性に関する限り違う傾向がある。喫煙者はむしろ増えている。85年に16.6%だった20代女性の喫煙率は99年には23.6%。これは世界的な傾向らしい ▲「暮しの手帖」の記事の最後は厳しい。「煙草をスマートにのむ方法は、のまないことである。お父さんは、お前を信じている」。32年前のお父さんの忠告は今の娘たちにこそ聞かせたい気がする。 毎日新聞平成14年(2002)11月8日朝刊『余録』より転載 |