本人が辞めたくないと言い張っているのに、同じ立場の議員が辞職させることは、難しいということも分かるが、検察側の証拠の提示で、議員辞職勧告決議案がやっと成立した。
さて、その議決の模様が、テレビジョンで映し出された時、一つ気になったことがあった。相手を呼ぶ時「くん」と呼ぶことについてである。それは国会の中の長い長い習慣のようだが、しかし、我々から見ると滑稽な感じがする。
「只今より、鈴木宗男くんの議員辞職に関する動議を提出します。各派の代表の方のご意見をお願いします」と言ったことから始まって、一人一人が辞職に賛成の理由を述べて行く。その時、全員が「くん」呼びであった。
もっと違和感を感じたのは、保守党の女性議員が同じく、「鈴木宗男くんに対して〜〜〜の理由で辞職に賛成です」と述べた。しかも相手は年齢から言っても、女性議員よりも年上である。
翌日、すぐその女性議員の事務所に電話を入れた。すると秘書が出て来たので、「ひとつ気をつけて欲しいことがあります。言葉遣いについてです。男性議員でも『〜〜くん』と呼ぶのはおかしいと思っているのに、女性議員が男性議員に対して『くん』呼びはおかしいです。一番いいのは『〜〜議員』ですっきりしますね。性別に関係なく、そう呼んで下さい。これを、そちらの会議でも話してもらいたい」と伝えましたら、「よく分かりました。その旨、本人にもお伝えします」という返事であった。
それが実際に話し合われたかどうかは定かでないが、結構、おかしな習慣が国会の中にも潜んでいると痛感した。こんなところにも小泉内閣の改革を望みたい。
民間マスコミ審議委員・渡部明美